親子で学ぶ小学受験　本好きの子に育てる

教育の目的とよりよい環境を考えて

聖徳大附属小学校合格　　Ｆ・Ｈくんのお母様

　現代は情報格差が広がり、知らないと損をする時代となりました。と共に、むしろ多くの情報に翻弄され、子育てをどうしたらいいのか、不安に悩む親が増えているのではないでしょうか。幼児の教育を早く始めた方がよいのか、またその教育の内容についても悩みました。若鷲会に通った期間を受験直前にしたのも、仕事の都合もありましたが、私自身に迷いがあったため、子供を幼児教室に通わせる事に躊躇したからです。
　以前、近くの某学習塾に通わせた事がありました。それは、早く勉強を始めた方がよい、という私の母の勧めでしたが、学習が進むにつれて気づいた事があります。訓練により算数の計算を行うスピードはとても速くなりました。しかし、文章題などで計算の意味を問うと、その意味が分からず、理解をしていないのです。また、考えることをたいそう嫌がる様子がありました。そんな様子でしたので、塾はやめさせ、体験を通して学ばせる為、思いっきり遊ばせ、好きなスポーツをやらせる事にほとんどの時間を費やすようにしました。
　子育てをする際最も確かな基準になるのは自分の育った教育環境でないでしょうか。詰め込み型の勉強方法を何の疑問もなく続けてきた私自身、勉強を楽しいと感じたのはごく最近です。勉強はそれ自体が目的でなく、生きる手段を見つけ出す練習であるべきだと考えています。人生の上で困難に直面した時、乗り越えるにも、回避するにも、柔軟にさまざまな対処できる人間に育て上げる事が、教育の一つの大きな目的です。それが自然と身につく過程においては、勉強は楽しいものになっていくのではないでしょうか。
　小学校入学はこれから社会に羽ばたくわが子の最初の通過地点です。よりよい環境を与えたいという一心から環境、設備、教育方針、通学の負担全てを考慮して聖徳大附属小を決め、合格する為の手段として若鷲会を利用させて頂きました。ありがとうございました。
　Ｈ君、ぜひ小学校生活を楽しんで下さいね。そして、いつの日か勉強の真の目的に気づいてください。

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