先日、ある受験情報誌の方から「面接準備について」のインタビューを受けました。その時、感じたことをお話ししたいと思います。
インタビューアーの方は、読者=保護者の方々は「どのように先生方のご質問にお応えすれば、高い評価をいただけるのか?」という点のみに関心があるという事でした。
小学校入試における面接は、学校の先生方に気に入っていただき合格通知をいただくことが大切、そのためにいろいろ準備をするのだ、とお考えの方が多いということだと思います。これには、私はやや異論があります。私は、小学校入試の面接は、ご家庭の真の姿・考え方を学校の先生方に知っていただき、その結果として、学校の教育方針・教育方法とご家庭のそれとの一致点を見いだし、大切なお子様を預かっていただくことが、学校にとってもご家庭にとっても、良い選択だということを分かっていただくためにあるのだと思っています。
そのためには、お父様・お母様が学校のことを十分研究・理解していることが前提です。そして、そのことをどうお伝えするかを工夫していただきたいのです。学校説明会でのお話や『学校案内』の建学の精神・教育方針を丸暗記して、お伝えしても、「良く覚えてきてくださいました」です。そのことをご家庭ではどう考え、お子様の教育に生かしていかれるかを、皆さんそれぞれのお言葉で、具体的に、自信を持ってお伝えしてほしいのです。それでこそ、先生方が「是非、このご家庭と共に、お子様を育てていきたい」と考えてくださるのです。
そうでないと、面接の際、表面だけ繕って合格の通知をいただいても、入学後に「どこか違うぞ、思っていたのと違う」ということが必ずでてきます。入学後にそのような思いをするのなら、外していただいたほうがずっといいのです。
(2003年6月11日
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