「○○学園も○△学院も○×小学校も、みんな魅力があって、志望順位がつけられないのですが…」「○○小学校と○×学院とどちらがいいでしょう」というような志望校選びのご相談を受けました。
よく伺うと、それぞれご家庭の希望に合っているところも多いのですが、観点を変えるとより魅力のある学校が出てくるというところで、お迷いになっておられます。
これについての正解はありません。
小学校はたくさんあります。その中で、どこの小学校に大切なお子さんの6年間を託したら1番良いのだろうかということですが、ご家庭が何を重視してお選びになるかによって変わるのです。そして、すべての希望に合っている学校はありません。さらに、2校以上の小学校に同時に通うことは、残念ながらできません。何を重視し、何に目をつぶれるかです。
共学校か男子校・女子校か?をとりあげてみても、共学の良さを選べば、男子校・女子校の良さには目をつぶることになります。
様々なことを実体験させる学習を重視すれば、机の上での学習時間はどうしても少なめになります。少人数の学校全体が家族のような校風と多人数で切磋琢磨する校風は両方は望めません。系列の中学・高校・大学に進学できる学校では、中学受験に向けての勉強を学校中心で準備するのは不可能です。これ以外にも、学校行事・宗教教育・語学教育・クラブ活動・委員会活動・PTA活動・通学時間・学費・寄付金・校内施設・給食の有無…、そしてそれらの総合としての校風など様々な要素を考えていくと、学校によって力を入れておられることは様々です。
そして、何かに力を入れているということは、何かに目をつぶっているのです。例えば、英語の授業を週に1時間1年生から取り入れるためには、何かの授業が他の学校より1時間少なくなります。野球部・サッカー部・バレー部・ラグビー部・テニス部・水泳部が全部揃っている小学校はありません。
このように学校毎に力を入れておられることと目をつぶっておられることとが、ご家庭のお考え・価値観と合っているかをよく研究し考えて、志望校選びしていただきたいのです。
その上で、その良さを生かし、足りない部分がある場合には、ご家庭でそれをカバーされる努力をしていただきたいのです。それでこそ、大切なお子さんに充実した6年間を送らせてあげられるのだと思います。
(2004年4月1日)
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