慶應幼稚舎の合格発表が先日ありました。今年も2000名を越える志願者の中から、男子合格者96名、女子合格者48名と、補欠各5名の『合格者・補欠者受験番号表』を見ると、0014・0028・0038・0067・0089・0103・0107・0165…と、番号が飛んでいます。人気校の入試の厳しさをひしひしと感じます。この難関を越えて、合格された方には、心からおめでとうと祝福してさし上げたいと思います。
さて、この合格者の方の中に、もしかすると受験されなかったかもしれない方が、今年もいらっしゃいました。11月3日に行われた暁星1次試験の発表で、残念な結果になり、悔し涙を流された方です。4日が慶應の試験と暁星の2次試験とが重なっていて、1次を通ったら、4日は暁星の2次に行こうと考えられていた方です。この方にとっては、暁星の1次試験にご縁がなかったことが、慶應の合格に繋がったのです。
今までに若鷲会を活用して下さった方の中で、慶應から合格通知を頂いた男子は7名ですが、同じ状況だった方が他に2名おられます。もちろん、残念ながら暁星でも慶應でもご縁のなかった方もおられます。
私立小学校の受験は、11月の上旬に集中しています。出願して、試験日程・時間が重なる場合も多々あります。どちらを優先しようか悩まれる方も多いのですが、このような場合は、神様が決めて下さったとお考えになって、ご縁がなかったことを嘆かず、気分を前向きに、次の試験に向かわれたことが、いい結果に結び付いたのだと思います。
これは、11月上旬の短い間での「悲しみ転じて喜びに」の一例ですが、もっともっと長い時間をかけての場合もあります。若鷲会の初年度、第一志望にご縁がなく、聖徳学園に進まれた方が、お子さんに非常に合った学校で、お子さんの良さを十分に伸ばすことができ、「算数オリンピック」で金メダルを頂いたりして、中学は筑波大駒場に合格し、あのとき聖徳に進むことになって本当によかった…。などのご感想をお聞かせ頂いた事もあります。
今年度の小学校入試も、私学はほぼ終了し、これから国立附属校の入試に移ります。
私学に運良くご縁があった方は、その運の良さを生かせるよう、その学校に合った努力を忘れずに頑張って頂きたいと思います。
また、運悪くご縁のなかった方は、神様が「こちらの方があなたには向いているよ」と外して下さったのだと考え、国立を目指す方はそれに向けての準備を、公立にお決めになった方はそこでの努力を怠らずに、何年か後に、あのとき外れて本当によかったと思えるように頑張られることを期待します。
(2004年11月25日)
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