小学校入学を控えているご父母の方から「入学式までに何をやっておけばよいでしょう?」「入試の準備は若鷲会にまかせていたのでなんとなく日々が過ぎていくようで不安です」「いろいろなお教室や塾で小学校の算数や国語の先取り学習がありますが、参加した方がよいでしょうか」というようなご相談を何人かの方から受けました。
本来、小学校入試準備=入学準備です。小学校に入学してから必要な様々な素養を各小学校の先生方のお考えで、様々な形式の課題として出題されるのです。その準備をされてこられたわけですから、もし入学準備が必要ならば、その内容を忘れないこととより高めておくこととなります。
いたずらに、小学校の算数や国語の学習内容を先取りして、足し算・引き算あるいは漢字を覚えることではないと思います。
小学校の先生方にもいろいろなお考えの方がおられますが、私学の入学前の集まりで、お母様方に、「先取り学習をしてきてください」という注文はお聞きしたことがありません。むしろ「先取り学習はさせないでください」という注文をなさる先生の方が多いのではないでしょうか。先取り学習をしてほしくないから、教科書や副教材は入学式以後に配布されるのです。
子供は“知っている”と“分かっている”の区別がなかなかつきません。「1+3が4になり、4+0も4になる」を知っている子はたくさんいます。でも、0の意味がよく分っている子は少ないのです。1+3=4、4+0=4とただ教えるような先取り学習ならやらない方がよいのです。小学校の教室で「4+0はいくつかな?」という課題のときに「簡単だよ!4」と答えて満足して、「では、+0はどういうこと?」と問われると「わかんな〜い、でも答えは4だよね」と思考が止まっては困るのです。
ですから、算数や国語の準備学習は難しいのです。
若鷲会では、小学校の準備は、冬休みと春休みに「造形からの算数教室」「音読からの国語教室」として行っています。小学校入試準備としてやって来たことの中から、算数や国語につながっていくことを取り出し、そのおもしろさや知識の確認・整理をし、さらにそれを高めていくための講習です。そしてご父母の方にも一緒に参加していただき、小学校低学年での算数や国語を楽しみながら親子で一緒に学習していくやり方の参考としていただくためです。
お子さんやご家庭が、進学される小学校で立派にやっていける力があることは、“合格”という判定で小学校の先生方から保証されています。いたずらに焦らず、親子共々自信と誇りを持って、そしてほんの少しの謙虚さを忘れずに頑張られれば、楽しく充実した小学校生活は目の前です。それぞれの小学校での6年間の生活を楽しみにしてください。
(2005年2月16日)
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