「地元の公立小学校はあまり評判がよくないし、学習内容もやや不安なので、私立か国立の小学校に進ませたいのですが、いつから準備を始めればよいでしょう?」というお電話を、年中児のお母様からいただきました。
「いつから始めればよいのか?」というご質問には「思い立った今すぐ始めるべきでしょう。」と私はお応えすることにしています。
ただ、何を始めるべきかはご家庭のご事情によって様々です。
ご両親の役割の一つは、学校選びです。一言で私立・国立小学校といってもいろいろです。大学まである学校、高校までの学校、中学までの学校、小学校だけの学校、それらの幾つかの性格を組み合わせた学校など。また、男子・女子・共学校などの違い、学校によっては中学や高校から別学になったりする場合もあります。宗教色のある学校・ない学校、宗教といってもカトリックもプロテスタントも仏教もあります。さらに、各学校ごとに、教育方針・教育方法などは、みんな違います。また、通学時間・学費などの必要経費なども違います。そのようなことをしっかり研究し、わが家・わが子にとって一番合った学校を選ぶことです。結果として、公立校の方がいい、ということになっても、研究したことは決してムダにはなりません。
もう一つは、お子様の準備です。いかせたい学校の先生方に、ぜひ入学してほしいと思っていただく準備です。先生やお友達の話を聞く力、自分の言いたいことを話す力、知的な様々な知識、それを使い考える力・覚える力や、基礎的な運動能力、音感、創造力と想像力など。さらに、協調性、社会性、積極性や指導力、忍耐力など。学校によって重視するものは微妙に違い、出てくる課題もいろいろですが、共通点は、すべて小学校入学後に必要なものばかりだということです。たとえ、受験をしなくとも、ムダにはならないことばかりです。
どちらの準備も、一朝一夕でできるものではありません。ですから、思い立ったら今すぐ始めるべきなのです。
ただ、小学受験準備を始める=幼児教室に通わせる、ではありません。幼児教室で学ぶことは、必要なことのごくごく一部です。ご家庭や幼稚園で身につけることの方が圧倒的に多いのです。ですから、お母様はお父様とよくご相談して、ご家庭なりの準備態勢作りのご計画をお立てになってください。その中に、どんな幼児教室を、何時から、どのように活用なさっていくかを考えてください。
(2003年6月14日)
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