若鷲会のマークをデザインしてくださり、「数量・図形・造形教室」を開設以来担当してくださっていた桐朋学園小・中・高校元校長の鈴村一成先生が、先日お亡くなりになりました。77歳とやや早過ぎるお別れでした。
お別れの会がお茶の水のニコライ堂で行われましたが、桐朋学園時代の教え子の方々や私学関係の方々の中に混じって、様々の私学・国立附属の制服を着た中学生・小学生とその父母の方々の一団がありました。若鷲会で鈴村先生にお会いして、鈴村先生が大好きになり、多大の影響を受けた教え子たちです。
ある子は、小学校1年の作文で「大好きな鈴村先生が病気と戦っている。僕が大きくなったら、一生懸命勉強して、医者になり、先生の病気を治してあげる…」と書いていました。ある子はいまにも泣きそうな顔をしながら、涙が出るのを我慢していました。先生と講習のときに「男はお父さんとお母さんが死んだ時以外、どんなに辛いこと・苦しいことがあっても涙を流さずに前向きに頑張る」と約束したから、と胸を張っていました。
この子たちにとっては、その子の人生観・生き方に多大の影響を受ける先生との出会いと別れを非常に若い時期に体験したわけです。この体験をしっかり取り込み、これからもいい先生・指導者に出会い、いい影響を受けることを祈ります。
若鷲会は、小学受験のための幼児教室です。入学試験・検査で合格を勝ち取ることも目標ですが、それよりも、6年間の充実した小学校生活を送れる子に育てたいと思って教室運営をしてきました。それが決して間違いでなく、将来、世の中のためになる子供たちを育てるお手伝いが多少はできていると、嬉しくなりました。また、惜しい先生との早過ぎるお別れだったなと改めて思いました。
鈴村先生、やすらかにお眠りください。 (2007年5月2日)
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