小学校入試は、大切なお子さんが、これからの6〜16年間を過ごす場を決める重要な試験です。そして、ご両親のお力添えが最も力を発揮する試験です。
さらに、中学入試以降の試験と決定的に違うのは、本人にとっては、「楽しい、面白い試験」なのです。試験内容もやり方も、各小学校の先生方が、「どうすれば自然な子供の良さが見られるだろう?」「どうすればこれから伸びていく子を選べるだろう?」と工夫なさって、楽しくできる課題をお考えになっておられるのです。そして、それぞれの学校にとっての「いい子」を選ばれるのです。そこで、お子さんは試験当日の楽しい、面白い体験を通して成長していくのです。
実際、当日の入試終了後、「面白かった!」「もっとやりたい!」「また明日も来たい!」「僕、この学校、大好きだよ!」という感想のお子さんが圧倒的です。
ですから、それに対する準備も本来「楽しく、面白く」なされることばかりなのです。知育のプリントもクイズだと思えば、全部「お遊び」です。面接も行動観察も、常識あるご家庭で、子供らしく伸び伸びと育っていることをアピールできればいいのです。
お母様方は、お子さんがそれぞれの課題に対して、「できるか?できないか?」に気がいくと思いますが、「好きか?嫌いか?」に、まず注目してください。無理してできるようにしても嫌いにしてしまうと、どこかでつまずきます。たとえ、今できなくとも好きであれば、いつかできるようになります。合格が目標ではなくて、来年4月からの小学校生活を余裕を持って楽しめる子に育てることが目標です。充実した6年間の生活を送れる子に育てることが目標です。
ご両親としては、課題をできるようにする努力の前に、興味を持たせる⇒好きにさせる努力をなさってください。「どうすれば好きになるのか?」「どうすれば興味を持たせられるのか?」をよく考えてあげてください。
そのようなお考えで、ご家庭の文化度を高め、ご自慢のお子さんにお育てになっていけば、合格という結果は後から自然とついてくると思います。無理なく、楽しく、小学入試準備をなさって、お子さんを大きく成長させてあげてください。
小学受験が、ご家庭にとってのよい思い出になるように、考えてください。
(2008年5月25日「春期公開模擬テスト実施要項」に掲載)
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