先日、ある受験情報誌をパラパラと見ていたら、下の数字が目につきました。
4454名⇒160名
2468名⇒144名
小学校受験の狭き門の説明のページのある数字です。
どちらの小学校の数字かお分かりになりますね。上が筑波大附属小学校、下が慶應義塾幼稚舎の志願者数⇒合格者数です。(正確には男女別々ですが、分かりやすく合計の数字になっていました)
高い倍率=狭き門の国立と私立の代表としての数字です。27.8倍、17.1倍と大変な倍率です。
「うわ〜ぁ、大変だぁ!」
「う〜んと頑張らせなくっちゃ!」
「わが子にはとても無理だ…」 とお考えになる方が多いでしょう。
ちょっと待ってください。この数字の倍率に注目すると大変です。でも、倍率が低ければ易しいわけではありません。中学入試の開成や桜蔭、大学入試の東大や京大の倍率はそんなに高くはありません。でも、そうとうな難関です。合格してもおかしくない力を持った方同士の少数精鋭(実質2倍くらい?)の厳しい試験です。
小学校入試でも、定員のおそらく2〜3倍くらいの合格してもおかしくない力をつけておけばいいのです。(後は運まかせ)
そこで、今度は合格者数に注目して下さい。男女合わせて160名と144名です。
国立附属で160名も合格者をだしてくれるのは、他に何校もありません。お茶の水女子大附属は50名、学芸大附属竹早は40名です。私学でも学習院や暁星は80名、白百合は60名、東洋英和は50名、雙葉は40名です。
合格者数=入学者数から考えると、筑波大附属も慶應義塾も最も大きく開かれた門なのです。合格してもおかしくない力をつけた約300〜500名に入ることを一つの目標としてみてはどうでしょう。そう考えるとそう難しそうではないような気がしてきませんか?
何か変な理屈をこねている奴だなぁとお考えになる方もいらっしゃると思います。
確かに、ある意味、変な理屈です。でも、いろいろな数字はいろいろな読み方があります。ご自分の都合のいい読み方をして、前向きに頑張ることが大切です。入学試験は、ある程度の準備をして、出願して、受験しなければ、絶対に合格通知をいただくことはできません。
筑波大附属小学校や慶應義塾幼稚舎に魅力を感じる方は、「160名、144名も入学できるんだ!」と考えて、誇りを持って、前向きに準備をなさって挑戦してはいかがでしょう。そして、残念ながらご縁がなかったら、「27倍、17倍だ、仕方がない。わが子もいい子なんだが、ちょっと運がなかった。」と考え、別の小学校で胸を張って頑張ってください。
はじめから、“記念受験”などという変な言い訳はお考えにならないで、できる範囲で無理をせず、正しいと思う努力を惜しまないで下さい。(2008年6月14日)
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