先日のゴールデンウィークのある日、すてきなお嬢さんとお母様が来室されました。14年前、若鷲会一期生として、千葉市内から1時間かけて通っていた女の子の成長した姿でした。当時は芯のしっかりしたハキハキした元気のよい子という印象でしたが、今はいい意味での現代的な落ち着いた印象のお嬢さんでした。今春、1年浪人して希望の国立大学に合格し、4月から親元を離れ、寮生活を始め、その生活にも慣れ、ゴールデンウィークに親元に帰っている何日かの貴重な時間を割いての来室でした。
市川の12年間一貫の女子校に進学したことは覚えていたので、小学部から中高等部での学校生活の印象などを聞き、親元を離れてさらに一浪までして今の大学を選んだ理由を聞くと、「自分のやりたい事(素材・材料の研究)を目指したかったから」という返事でした。筑波大附属・学芸大附属などの共学校では、男子と同じようにやりたい事を目指して、首都圏以外の大学を浪人しても志望する女子も多くいることは認識していましたが女子校ではどうなのかなと思い聞いてみました。「私の同期は、例外的に多く、6人浪人しました。全員理系です。」ということでした。この数字が多いと思われるか、少ないと思われるかは意見の分かれるところでしょうが、私はすばらしいと思います。まず、自分のやりたいことを10代の半ばで見つけられたこと、それを達成するための壁を乗り越えたこと。そのための精神力・体力・学力・ご両親からの信頼を身につけたことです。それらを身につけさせてくれたご家庭と出身校への感謝を忘れずに、これからの親元を離れての大学生活を充実させ、自分のやりたい事をしっかり達成し、ご両親・母校の先生方に「有り難うございました…」と報告できる日がくるのを期待します。
(2011年5月25日)
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