今開催中のロンドンオリンピックでこのところやや睡眠不足になっていますが、見ごたえのある競技が続いているような気がします。これから何回か、観戦しながら感じたこと・考えたことをお伝えしたいと思います。
まず、前半戦の金メダルは2つしかないので、やや寂しい印象ですが、2つとも印象深い金メダルでした。
女子柔道の金メダルは、スポーツマスコミでの前評判の高かった選手が次々と残念な結果(もちろん銀・銅メダル・入賞も立派な結果なのですが)に終わっていった中、闘争心を隠さず前面に押し出し、テレビの画面でもこの子は違うなという感じを緒戦から感じさせてくれていました。小学校受験でも素直ないわゆるできる子・いい子より、やや手のかかる子でも負けず嫌いの子(例えばトランプでの神経衰弱やカルタなど勝ち負けのあるゲームになると集中力・目の色の変わる子)の方がいい結果がでる確率が高いような気がします。
もう一つの体操個人総合の金メダルは、前評判も高かった選手ですが、団体予選では思いもかけない失敗をしていました。普通の選手だったらそれを引きずり金メダルにはなかなか手が届かないという結果になるケースが多いと思います。それを立て直して頑張ったというのは技術の裏づけもあるのでしょうが、精神面(練習に裏付けされた自信と気持ちを切り替える力)がより優れているのだと思います。複数校受験する場合や、模擬試験などでも1つの失敗で落ち込んで、持っている力を発揮できなくなる子がたくさんいます。お母様も1つの失敗で考え込み過ぎる方も数多くいらっしゃいます。
お子さんはまだ5・6歳です。お母様がお父様のご協力の上、お子さんの気持ちをどうコントロールするかです。いろいろな意味で「強い子」にお育てになる工夫をしてあげてください。「できる子」にするより「強い子」にするほうが遥かに将来楽しみだと思います。失敗を恐れず、失敗しても取り返せる子にお育てになってください。
(2012年8月7日)
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