「先生の目から見て、うちの子はどこ向きでしょうか?」「○○小学校でうちの子はやっていけるでしょうか?」というご相談・質問を立て続けに受けました。
初めの質問の私の答えは「分かりません」です。幼稚園や幼児教室の先生によっては「○○ちゃんは○○小学校向きですよ」「○×学園に合っていますよ」「○△学院は向いていませんよ」などとおっしゃる方もいらっしゃいますが、これは明日入試があったならば、受かり易いか難しいかの評価です。それなら、私でもある程度の予想はできます。 でも、年初めの今の時期にそんなお話をしても意味がありません。そしてご相談の真意は、「どこの小学校で6年間を過ごすのが大事な我が子にとって、一番いいのだろうか?」ということだと思います。これは誰にも分からないのです。ですから、ご両親は小学校のことを、あらゆる観点からできるかぎりご研究いただきたいのです。お子さんは、まだ残念ながら判断できません。小学受験がご両親の受験だという大きな理由の一つです。
そして二番目の質問の答えは「やっていける可能性があると思われたら合格させてくださいます。やっていけないと思われたら外してくださいますよ」です。これはご両親や我々が決めることではなくて、小学校の先生方が決めてくださることです。ただし、その小学校での生活を良く理解し、入学してからも入学前同様、学校に合った努力を惜しまないことが絶対条件です。合格はゴールではありません。6年間の小学校生活のスタートです。その意味でも、学校研究は大切です。
「どうすれば合格できるのか」よりも「どうすれば6年間の充実した小学校生活を送れる子に育てられるのか」を良く考えてください。そして、ご家庭・お子さんにとっての「充実した小学校生活」とは何かを考えてください。その希望に合った小学校を探してください。それが志望校選びの原点です。
(2004年1月6日)
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