1月の下旬から「公開模擬テスト」を受験していただいた方に、入試結果の電話調査を始めました。模擬テストの際、お配りする『総合得点別進学校・合格校・不合格校』や『受験校別合否分布表』などを作成する資料とするためです。
ほとんどの方が「模擬テストの際には、お世話になりました」とおっしゃってくださり、気持ちよく、答えてくださいます。若鷲会を信頼してくださっておられるからだと感謝しております。ありがとうございます。
ところが、「合格した学校は○○ですが、不合格だった学校は言いたくありません」「子供には全部合格だと言っていますから」とおっしゃる方もおられます。資料作成時には「不明」と記入することになりますが、やや寂しくそして不安な気持ちにさせられます。
小学受験における「不合格」という結果は、隠すべきことなのだろうか…という疑問です。もちろん、「合格」という結果も含めて、わざわざ大きな声で宣伝することではありません。しかし、私は、ムリに隠すべきことでもないような気がします。
ご存じのように、小学受験は「運」の要素も含めて微妙な試験です。どのような結果がでても、お子さんのせいではありません。「うちの子は天才だ」とも「うちの子はダメなんだ」とも、考えてはいけません。「神様がここの学校で頑張りなさい、とおっしゃってくださっている」「ほんの少し運がよかった」あるいは「神様がほかの学校へ行った方がいいですよ、とおっしゃってくださっている」「ほんの少し運が悪かった」と考えて、謙虚さと自信と誇りを忘れずに、ご家庭ごとの文化度をより高めるように、前向きに頑張っていただきたいのです。
そのためには、ムリに隠さないで、「あそこの学校にはご縁がなかったのよね」「親子共々頑張ってみたけど残念でした」と明るく振り返れるようになっていただきたいのです。そして、小学受験が結果にかかわらず、忘れたいことでなく、ご家庭にとってのよき思い出になるようにしていただきたいのです。(2004年1月27日)
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